ことばかけ(2.あそびを見守ろう)

カテゴリー: 育児

2019.11.11
今回は、Baumkroneのお客様“月齢9か月のRちゃんのママ”のエピソードからお話をすすめていきます。
ママは最近ちょっとした不安と戸惑いを抱いているようでした。それは「毎日一緒に遊んでると関わりがマンネリ化してくる。」「どう関わったらいいの?」「本当にこれでいいの?」ということでした。

Rちゃんはママが何か遊んで見せると、それをじっと見ていて真似たり試したり、ママの顔を見たり・・・。ママがそばにいれば一人であちこちに移動して、おもちゃや興味をもった物を積極的に触ったり舐めたり音を鳴らしたりご機嫌で探索活動を楽しみ、充分に満たされて遊んでいる様子でした。
同じような不安を抱いているお母さんたちは多くいらっしゃいます。“退屈させたくない”“しっかりと愛情を伝えたい”“何か教育的に良い事をしてあげたい”・・・。そして、良かれと思って声をかけたり、次々とおもちゃを見せたり、音を出して興味を引き付けたりしているようです。

子どもが一人で意欲的に機嫌よく遊んでいる時は、“あそびに夢中になっている時。”“意欲をもっている時”“学習している時”です。そんな時に必要以上に声をかけたりすると気が散ってしまうことがあります。
“しっかりと遊び込む”時間、“一人あそび”も大切です。ただ、「いい子して遊んでいるから放っておいても良い」という意味ではありません。ここで大切なのは“見守る”こと。子どもは遊んでいる時もお母さんの存在を意識しています。見える場所にお母さんが居る。ふと振り返った時、何か達成した時に目が合ったり、うなづいてもらったりするだけでまた安心してあそびを継続できるのです。

おとなとの安定したかかわりの中で遊ぶことは、優しさやコミュニケーション能力を高めます。しかし、絶えずかかわっていないといけないということは決してありませんから、無理せず楽しみながら一緒の時間を過ごして下さい。